WordPressに画像をアップロードすると、1つの画像に対し、複数のサイズの画像が自動生成されます。
記事が少ないうちは良いですが、記事が増えるようになり、画像を沢山アップロードするようになると、使ってもいない不要な自動生成画像がサーバー内にどんどん蓄積されます。
不要なファイルが増えると下記症状を起こす原因となります。
- サイト全体が重くなる(表示が遅くなる)
- バックアップに時間がかかる
- バックアップデータの容量が増え、保存領域が無駄に増える
この記事では、不要な自動生成画像を一括で削除できるプラグイン「Media Cleaner」を紹介していきます。
目次
自動生成画像を一括削除するプラグイン「Media Cleaner」
Media Cleanerは、自動生成画像を一括で削除できるプラグインです。
Media Cleanerを使うと記事内で使っている画像ファイルと、自動生成された未使用の画像を自動判別できるので、使っていないをまとめて削除できます。
Media Cleanerの特徴
Media Cleanerの特徴は下記のとおりです。
- 使用中の画像と、未使用画像を自動検出
- 使用していない画像を一括削除
- 画像の削除と同時にレストアファイルを自動生成(誤って削除しても復元可能)
Media Cleanerを使う時の注意点
Media Cleanerをインストールして有効化すると、サイトが少し重くなります。
ですので、気になる方はアクセス数が少ない時間帯に作業されることをおすすめします。
Media Cleanerで自動生成画像を削除する手順
Media Cleanerで自動生成画像を削除する手順は下記のとおりです。
- 手順①:プラグインのインストール
- 手順②:サイトデータのバックアップ
- 手順③:画像検出の初期設定
- 手順④:不要画像の検出
- 手順⑤:不要画像の削除
上記のとおり。
手順①:プラグインのインストール
まずは「Media Cleaner」をインストールします。
ダッシュボード>プラグイン>新規追加 を選択します。
プラグイン検索窓に「Media Cleaner」と入力するとプラグインが表示されますので、「今すぐインストール」をクリックします。
インストール終了後「有効化」をクリックして、プラグインを有効化します。
左側メニューに「Meow Apps」という項目が表示されます。
以上でプラグインのインストールは完了です。
手順②:サイトデータのバックアップ
次に、サイトのデータをバックアップしておきます。
バックアップがあれば誤ってファイルを削除してしまったり、サイトに不具合が起こっても復元できます。
Media Cleanerを使用する前にサイトのバックアップを取得しておきましょう。
ちなみに、下記記事でサイトのデータを丸ごとバックアップできるプラグイン、「UpdraftPlus」の使い方を詳しく解説していますので、ぜひ参考にして下さい。
手順③:画像検出の初期設定
プラグインをインストールしたら、さっそく、自動生成画像を削除したいところですが、その前に初期設定を行います。
ダッシュボード>Meow Apps>Media Cleaner を選択します。
Media Cleanerの設定画面が表示されますので、下図3項目設定していきます。
- ①Media Library Scan
- ②Advanced
- ③Logs & Debug
上記の順に解説していきます。
①Media Library Scanの設定
①「Content」にチェックが入っていることを確認し、②「Filters」の「Images Only」にチェックを入れます。
②Advancedの設定【任意】
Advancedでは高度な設定を行えます。
各項目の設定方法は下記のとおりです。
- UI & Logs
- ①Thumbnails:Hideにチェックを入れるとサムネイルが表示になります(画像検出が速くなる)
- On Uninstall
- ②Plugin Data:Delete allにチェックを入れるとプラグインを削除した時にMedia Cleanerのデータベース情報が削除されます。
- Advanced Settings
- ③Medias Buffer:一度に読み取るメディア数を50~1,000の間で指定します(200~300ぐらいがベター)。
- ④Posts Buffer:一度に分析する投稿数を指定(10ぐらいにがベター)
- ⑤Analysis Buffer:一度に分析するメディア/ファイル数を20~1,000の間で指定します(200~300ぐらいがベター)。
- ⑥File Operation Buffer:一度に削除するメディア・ファイル数を指定します(50ぐらいがベター)。
- ⑦Delay (in ms):各リクエストの待機時間(ミリ秒)を指定します。推奨値は0ですが、安全性を考慮する方は100(初期のままでOKです)。
- ⑧Shortcodes:ショートコードの分析を無効にするかどうか
ひとまず、筆者は下記のように設定してみました。
③Logs & Debugの設定
Logs & Debugの「Logs」にチェックを入れると、デバック用のログファイルが作成されます。
これでMedia Cleanerの初期設定は完了です。
手順④:不要画像の検出
初期設定が完了したら、不要画像の検出を行います。
設定画面の「Access Media Cleaner Dashboard」をクリックします。
続いて、下図赤枠内の「Scan」をクリックします。
不要画像の検出が始まります。
1分半ぐらい経つと、検出が完了します。
ひとまず、289の不要画像(29.13MB)が検出されました。
これらは全て不要なので削除していきます。
手順⑤:不要画像の削除
それでは、不要画像を削除していきます。
①削除対象となるファイルを選択し、②「Delete 〇 entries」をクリックします。
ファイルが削除され、トータルの画像数と容量が減少したことが確認できます。
- 289ファイル → 284ファイル(ファイル数が5減少)
- 29.13MB → 28.59MB(容量が0.55MB減少)
同じ要領で検出された画像にチェックを入れて、「Delete」をクリックすると、不要画像を削除できます。
まとめて大量に削除したい方は、画面左下のプルアップメニューをクリックして、表示数を変更してください。
下図のように表示が増えるので、まとめて削除できます
まとめ
以上、不要な自動生成画像を一括で削除できるWordPressプラグイン「Media Cleaner」の使い方を解説しました。
今回、筆者のブログで不要画像を削除したところ、29MBほど削除できました。
データが軽くなった分、サイトのバックアップも速くなり、ページの表示速度も若干早くなったような感じがします。
使用していない画像をそのままサーバーに置いていてもデメリットしかないので、Media Cleanerを使って不要な画像をまとめて削除しておきましょう。